Reply To: kusanagi8から9への移行方法

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#1107
cloudy
Participant

    kait111 さん、こんにちは。

    情報ありがとうございます。

    KUSANAGI Version 8.4.6-2

    *** (active) Apache2 ***
    ● httpd.service – The Apache HTTP Server

    *** (active) php7-fpm ***
    ● php7-fpm.service – The PHP FastCGI Process Manager

    *** (active) MariaDB ***
    ● mariadb.service – MariaDB 10.1.48 database server

    kusanagi-php7.noarch 7.4.33-1

    ということは、ざっと次のような環境ですね。

    • KUSANAGI 8: 8.4.6-2
    • Apache 2.4
    • PHP 7.4
    • MariaDB 10.1

    KUSANAGI 8 含めすべてバージョンが古いので、今回アップデートするには多数の変更点が含まれます。
    バージョン差分が大きいので、個人的にはバージョンアップを積極的に行うのはあまりしたくないというのが本音です。
    なぜなら、これから KUSANAGI 9 の最新版に移行するので実質バージョンアップすることになり、現在の環境はバージョンアップで問題が発生することを起こしたくないためです。

    作業工数が一番少ないのは kusanagi migrate コマンドなのですが、これはあくまでミドルウェアが揃えられる前提での話です。
    ミドルウェアを揃えるための作業工数のほうがかかると思います。
    他の方法でも問題はありません。工数としてはどの手法でもあまり変わりませんので、手慣れている方法で良いと思います。

    KUSANAGI 8 のバージョンアップのポイントです。
    KUSANAGI 8 の更新をバージョンアップする場合には MariaDB 10.1 が原因でバージョンアップに失敗するでしょう。
    バージョンアップする場合は FAQ を確認の上でバージョンアップしてください。
    KUSANAGI 9 に移行した後は、定期的にアップデートしてください。

    ここからミドルウェアを揃える方法です。

    MariaDB のミドルウェアを揃えるには、KUSANAGI 8 側で MariaDB 10.5 にアップグレードする必要があります。
    KUSANAGI 9 の MariaDB は基本が 10.5 だからで、10.1 はそもそもサポート切れのためです。
    ですが、MariaDB をアップデートで問題が発生した場合にロールバックするのは手間がかかります。
    ただ単に DB ダンプを取得して KUSANAGI 9 に持っていって確認する方法をまず試してみるのも良いかもしれません。

    PHP のミドルウェアは、KUSANAGI 9 でも PHP 7.4 に切替可能なので、一旦そのままソースを持っていって PHP 7.4 環境で動作確認後、本来の目的である PHP のバージョンアップを行って動作確認することをお勧めします。

    安定的な移行をするには、現在のサーバーを稼働したまま移行(マイグレーション)しつつ、移行先でPHP8系の動作確認を行うのが良いと思います。
    上記の注意点を考慮し、まずは移行した KUSANAGI 9 環境で、現在の KUSANAGI 8 環境と同じ状態で動作確認を行ってください。(MariaDB 10.1 はサポート切れの為除く)
    その後で、1つずつステップに分けて動作確認を行ったあとでバージョンアップを行ってください。
    前バージョンをいきなりアップデートしてしまうと、問題になった原因がわからなくなります。